チベットのこと

ちょっと、事態がつかめずにいたのですが、ちょっと書きます。

僕は6年前くらいに7ヶ月間海外旅行をしたのですが、一番の目的はチベットでした。それは仏教国(国ではないですが)であるということもさることながら、「植民地」を肌で感じたいからでした。

実際に僕が外国人が入っては行けないエリアを公安から隠れて(二回捕まった)移動し、見て来た感想は、「チベットは恐ろしく貧しい」ということ。そして、「文化的にも経済的にも虐げられている」ということ。

今、チベットで暴動が起きています。テレビやyou tubeに出てくる映像は道路に舗装がされているし、お店も沢山ありますが、あれはチベットの本当にごく一部に過ぎません。(ちなみにそういったごく一部は外国人も入れる)

そのエリア以外は当然舗装もないし、インフラ(水道とか電気とか)も無い。食べ物はそば粉、バターをお湯で溶いたもの。あと、干し肉。もしくはインスタントラーメンをそのまま齧る。

文化的にも「ダライラマ」の写真を持つことはおろか、チベット国旗を持つこと、チベットの自由について語ること、他の省へ行くことも許されていません。
中国人は「身辺証」という身分証明書を持っているのですが、チベット人には持つことが許されていません。

さらに、最近出来た「チベット鉄道(青蔵鉄道)」により、中国本土からの漢民族の移民が増え、職業などを得ることが難しくなったばかりか、チベット自治区内においてチベット人が「少数民族」となりつつあります。
(中国政府はチベットへの漢民族の移民を奨励していて、確かお金が支給されていたはず。。。)

そんな中、チベットで暴動が起きました。事態の原因が僕にも良く分からないのですが、どうやらお坊さん達の非暴力デモに対して、中国政府の人民軍が装甲車で突撃したようです。
詳しいことはhttp://www.tibet.to/とかを見て下さい。
あと、↓が分かりやすかったです。
http://www.youtube.com/watch?v=YrKvUGdy3lE
http://jp.youtube.com/watch?v=WBHGUQ90UmY

こういった事態は起こるだろうとは思っていたけれど、中国政府の情報統制の早さから、事実がなかなか見えてこないのが歯がゆくてなりません。

と、まあ長々書いてみたのですが、要は僕はチベットが好きです。ってことです。チベットの人達が幸せであることを願います。
あと、現地で出会った人、お世話になったチベタンが無事かどうか心配でならない。